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アメリカの大企業の社会貢献事業と社員の環境意識とライフスタイルのアンバランス


水曜日, 10月 10, 2007

サーフライダーの国際会議を終えて、Bioneersまで時間があるため、先週末からサンディエゴにやってきた。1年半年前まで勤めていた米系金融会社の同僚に会うために。居候しているのは、元上司(やっぱりサーファー!)の家。海を見下ろす高台に位置し、5ベッドルーム、4バスルーム、2リビングルーム、バーカウンターとBBQグリル付きのひろーい庭、と超ゴージャスな家に、奥さんとカワイイ3人の子どもたちと暮らしている。会社を辞めてからも、(元上司ではあるけど)度々遊びにきては、お世話になっている。

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サンクレメンテと同じく、こちらもからっと晴れ、連日雲一つない青空。波にも恵まれ、有難いことに出勤前の日の出サーフィンに連れていってもらってる。

Beacons Point Grand View Point

そして、今日は、いろいろたまっている仕事をするため、旧友に会うため、オフィスに行ってきた。馴染みの顔がちらほらがいた。日本からの突然の来訪者にびっくりしながらも、暖かいハグで出迎えてくれた。しばらく離れていた仲間に再会できるこの瞬間は、いつもワクワクして楽しい。

さて、今日は会社が寄付をしている地域活動(コミュニティプログラム)のキックオフミーティング(無料ランチ付き!といってもホットドッグとジャンクフードね)がたまたまあるというので、どさくさに紛れて参加した。寄付先は、児童虐待防止や障害をもつ人々の社会的な自立支援、様々な理由によりホームレスとなった恵まれない人たちの支援活動を行う、United Wayという団体だ。昨年は、従業員の2割弱が参加し、1人当たりに換算すると約3万円が寄付されたそうだ。このプログラムを通して、毎月(又は隔週)給料から定額を天引きしてもらい(例えば、1ドルとか)、自分が寄付する金額をどのように振り分けて使って欲しいか(例えば、児童虐待防止の活動に330%、障害者自立支援に70%など)を予め設定することもできる。なかなかいい取り組みである。

ただ、この取り組みには、裏がある。それは、従業員は、寄付行為に参加するインセンティブとして、抽選で賞品があたるかもしれないのだ。寄付する金額が大きければ大きいほど、より高額な商品が当たる可能性が増え、i phoneやMacBook、液晶テレビ、原チャリ、旅行券などが特典としてくっついてくる。そうでもしないと寄付をしないのか、それとも遊び感覚と割り切っているのか、わからないが、結局それらの賞品を買うお金の出所は会社負担なので、賞品を買って従業員に還元するより、そもそもその大金を寄付した方がいいのでは?と思ってしまう。変なプログラムである。

でも、会社をあげて、このような地域貢献活動に参加しているのは、見習うべきところもある。少なくとも、チャリティやフィランソロピーの精神が根付いているアメリカ社会では、自分の生活がリッチになると、収入の10%くらいは、チャリティに寄付する人が多い。例えば、かの有名なビルゲイツ(マイクロソフト会長)は、2005年に国際団体「ワクチンと予防接種のための世界同盟」に、民間としては最大規模の7億5000万ドル(約770億円)の寄付を発表し話題を呼んだことは記憶に新しい。ちなみに、ビルゲイツの総資産は、590億ドル(約6兆7800億円)!!、2007年の米長者番付(上位400人)で14年連続トップとなっている。これは、ひとえに、アメリカでは寄付をするとその分の額がそのまま課税対象から削除されるからだといえよう。つまり寄付をしても税金で持っていかれても、結局懐から出て行く額は同じ。それなら高所得者は名誉になる多額の寄付をするのは当然の成り行き、となるわけだ。日本の場合、寄付をしても課税対象から削除されることは、ほぼないらしいから、チャリティへの寄付はなかなか浸透しないのだろうか。それとも、もっとメンタル的な、ファンダメンタル的な原因からだろうか。

話を元に戻すが、企業やビジネスマンの慈善事業への寄付行為自体は、素晴らしいと思う。ただ、お金で全てを解決して、自分のリッチで豊かなライフスタイルを少し節約してみたり、見直すきっかけにはつながらないようだ。1人ひとりの足元の暮らしを見てみると、とてもサステナブルとは言えないし、気にしている様子もない。 大量生産に大量消費。毎日大量に使い捨てされるプラスチック容器や、大量に飲まれているペットボトルや缶。一切の分別もなく、一つのゴミ箱にぶち込まれていく。これじゃあ、環境意識も育つわけがない。日本もヤバイと思っていたが、アメリカの実態は結構深刻かもしれない。この国に長くいると、感覚が麻痺しそうでコワイ。

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