鈴木菜央です。
2008年3月14日(土)、地球緑化センターが主催したイベント「エキサイト☆ふるさと2008」のパネラーとして参加してきました。

この地球緑化センターというのが、とてもステキな活動をしているのだ。それは、「緑のふるさと協力隊」というもの。どんなことか、ウェブサイトから引用。
「緑のふるさと協力隊」とは
このプログラムは、農山村に興味をもつ若者を、地域活性化をめざす地方自治体に一年間派遣するものです。過疎・少子高齢化と厳しい状況にある農山村は、都市生活者には未知な世界といえるでしょう。隊員たちは、その地域にしかない風土・人柄・文化を、四季の移り変わりとともに体感していきます。多くの隊員が、「こんなに気持ちよく働いて、たくさんの人に出会い、感動した毎日はない」と言うように、そのままの貴方の生き方が、派遣先の人にとって新鮮な風となるのです。
参加資格に、技術や経験はいりません。懸命に生きている人達と一緒になって働き、語り、生活すること。「こんな大人になりたいと思う人に初めて出会えた。ものすごいパワーある人たちが山奥にはたくさんいる」一年やり遂げた隊員がそう語るように、生きていく上で大切なことを、農山村の人たちは教えてくれることでしょう。
これに近い体験を、俺もしていた。栃木にあるアジア学院という学校で、大学を卒業してからの1年間をボランティアスタッフとして過ごしたのだ。その1年間に、「自分も含めて、人間は自然の子どもなんだな」ということを身体で感じることができた。毎日の食事は、みんなが育てた野菜。肉も、みんなで育てて、殺して、解体した肉。みんなで調理して、感謝していただく。文字通り、命をいただいて、私たちは生きていくことがようやくできるのだ。
野菜を育てると言ったけど、育ててくれるのは太陽、風、季節、虫、すべての生き物の連鎖の中で、その種は生かされて大きくなる。人間ができることなんて、ほんのちょっと。そのために、コミュニティ全員の力を合わせて、実りを増やして、がんばっていかないと、よりよい暮らしはできない。だから、密接な人間関係を作れる。大変なこともたくさんあるけど。。。
それに対して、都会は、すべてから切り離されている。肉はパッケージ化された肉であり、けっして、目の前にいた、生きて、考えて、動く豚や牛ではない。野菜も、どれがどの野菜かなんて、全然気にしない。季節もなにも関係ない。雨が降ったら、めんどくさいだけ。傘を差すだけ。雨の意味なんて、考えない。人とも、切り離されている。交わらなくても、「よりよい暮らし」はできる。交わらない方が、できるかもしれない。
ちなみに、田舎(というか、循環型の暮らしの中)では、雨の意味がだいぶ違う。雨がないと、作物も生きていけない。人間も生きていけない。雨を味わい、命の連鎖に驚き、人々の本当の自分の小ささに考え込んでしまう、そんな1年だった。
たった1年だけど、その1年が無かったら、今の自分はいない。そうじゃない人生なんて、想像も付かないくらい、たくさんのことを学んだ。今、東京にこうして住んでいるけど、人間のあるべき姿という軸をもらったので、安心感が違う。
昔は、人間関係で悩んで、どうやって生きていけばいいのか、正直わからない時期もあった。その1年の経験が、自信を持たせてくれたのは間違いない。
まあ、きっとそんな体験をしてきたであろう、そしてこれからそんな体験をするであろう若者に、私の話が少しでも役に立てば、うれしいと思ったのだ。