2008年4月3日(木)、クリエイティブディレクターのYOSHが、アートNPOMuseum Of Travelが主催するイベント「ノマドのためのデザイン、再定住のためのデザイン」に参加してきました。イベント詳細は以下の通り。
【TALK: 0403 】
ノマドのためのデザイン、再定住のためのデザイン
第1回:ノマドとフリーラーダーと再定住~2010年以降のライフ/ワークスタイルを考える
兼松佳宏(クリエイティブディレクター/デザインジャーナリスト)
<ゲスト>
松村太郎(ジャーナル・コラムニスト/クリエイティブ・プランナー)
内沼晋太郎(numabooks 代表/book pick orchestra 発起人)■「サステナブルデザイン」ってなんだろう? よく聞く言葉だけど、何だかまだ捉えにくい。
■そこで僕は、サステナブルデザインを「再定住のためのデザイン」と言い換えてみたい。「再定住」とは詩人ゲーリー・スナイダーの言葉だ。一言でいうなら、「自分の住んでいる場所にコミットしているかのように生活し考えること」。まだキチンとまとまっていないのだけど、重要なヒントが含まれている気がする。
■再定住を志向することでライフスタイルはどのように変化するのだろうか。今回は、「ネットノマド」などをライフスタイルとパーソナルメディアとの関係を研究している松村太郎氏、ノマディックな働き方を体現している内沼晋太郎氏をお呼びして、2010年以降のライフ/ワークスタイルについて、あれこれブレストをしたいと思ってます。
そもそものところで、個人的な出来事ですが、今年2月にえいや!と greenz.jp に正式にジョインして以来、今まで個人で積み重ねてきたさまざまな点が、一点に向かって収束しはじめています。そんな中で、今回のテーマ、「ノマドのためのデザイン、再定住のためのデザイン」は、今後の自分の仕事=デザインとビジネスとサステナビリティをつなぐエージェンシーを物語る上で欠かせないテーマとなってきたので、このようなトークを企画しました。
今回の対談相手の松村太郎さんは、ネットノマドという新しいライフスタイルを研究している、前から気になっていた方でした。フレッシュな出会いと、まさにノマドな働き方を体現しているnumabooksの内沼くんも飛び入り参戦ということで、まさに創発、あるいは共創、多くの気づきが飛び出す予感がプンプンです。
前半は、それぞれが興味をもっていることをそれぞれ紹介。僕はゲーリー・スナイダーが言う「再定住」とエツィオ・マンチーニさんの「サステナブルエブリデイ」をつなげてみました。後半は、具体的な事例を見ながら、思いついたことを即興でつなげていく拡散フェーズ。来月には収束フェーズになるか?、第2弾を予定しています。
思うところは多々あったのですが、ジャーナリストとしてアクションしていこう!と帰り道にみんなで共鳴したのが何より収穫でした。きょう開催予定のgreen drinksも、サステナブルな社会デザイン(=再定住のためのデザイン)のためのコミュニティの実践だと捉えてます。どうやって流動性としての不安定な時代に、それぞれの場所で「居場所」をつくるか。
その直後に読んだ『聖地の想像力』もまさにドンズバで、最近感じてたgreenzでの収束点とは「グローバルなホーム感覚」に尽きるってことが、改めて実感できました。めくるめく知的興奮!!!
以下、トークに出た具体的な事例+スピーカーからの一言コメントです。お時間のあるときにでもどうぞ!
■■HINTS
■おてつだいネットワークス
http://otet.jp/
「今ヒマ」宣言をするとその場で可能な超短期バイトのメールが来る。(何が新しい感じ)
リアルにノマドな「その日暮らし」を実現可能にする強力なツール。(ひとこと)
「フリーランス」と「フリーター」の境目、という状況はよくあるし、自分を説明するときになんとなくそういう言い方をする人が多い。「フリーランス」を、前の会社の仕事やコネを引き継ぐ<継承系>とほぼゼロから自分で経験を重ねて切り開く<インディペンデント系>とざっくり二つに分類するなら、後者の「インディペンデント系フリーランス」は、ほぼ確実にその「フリーランスのようなフリーターのような」という数年を経験する。「自分の(=フリーランスとして請けている)」仕事はあるんだけどまだ不安定で、それだけでは食べていけないので、それ以外の時間はできれば時給で(=フリーターとして)安定的に働きたい。しかし自分の仕事は不安定で時間も不定期なので、できるかぎりフレキシブルに対応できる状態でいたい。そういう時「空いたらいつでも働ける」は心強い。
ぼくは大学を出てから数年、まさにその「フリーランスのようなフリーターのような」状態で、その頃こういうサービスがあったらいいなと夢想していた。気がついたら(昨年かな)、これがほんとにできていた。(内沼)→兼松より 登録されているサービスの内容にちょっと不信感も。環境系とかアート系とかクレディビリティのあるフィルタリングがされていると使いたいかも。
■ぱぱっとパノラマ
http://www.sanyo-keitai.com/au/w52sa/feature/camera.shtml
「W52SA」以降SANYOのau機種についている(多分)機能。パノラマ撮影。(何が新しい感じ)
うまくまとめられないんだけど、初めて試したときに直感的に、これはすごいと思った。とにかく自分が認知してるのと違う空間が突然画面上に出現する。あるいは、そういう空間を意図的に、しかも超手軽に表現することができる。なんか次世代の記憶/記録に関するヒントがある気がする。とくに静止画と動画の境目というか、それぞれの用途において。(ひとこと)
昔からどんな家電にも「こんな機能使えないよ」っていう、用途がわかりにくかったり、ちゃんと使えたら便利そうなんだけど未完成だったりする機能がついていることがあるけれど(「ぱぱっとパノラマ」は前者で、同じページに出ている「すすっとスキャン」は後者)、今はその位置づけが昔とはちょっと違って、その「使えない」機能は「(ちょっと強引な)差別化」のためじゃなくて、「未来の実用化に向けてのベータテスト」っていうニュアンスが強いと思う。(内沼)→兼松より 次元を超える感じがリアル。新しい表現はテクノロジーのそばにあるなあと改めて。
■ Safari / WebKit
http://www.apple.com/jp/safari/
主戦場はもはやPCの画面ではない(何が新しい感じ)
ウェブブラウザ戦争でFirefoxが善戦してますが、AppleとGoogleは既にPCのブラウザの次へ行ってます。ちょっと衝撃的な事実なんですが、iPhoneのSafariとNokiaやGoogle Androidが使うWebKitは、既にモバイル機器のウェブブラウザで70%のシェアを取っています。時代は既に、モバイル環境での情報の扱いやクリエイティビティへと動いていて、我々がどう動くかを早く決める必要があります。(ひとこと)
ケータイに長けた日本人がちゃんとリーダーシップを取れるかどうかは、世界が注目するところでもあります。(松村)→兼松より そんなにsafariが浸透しているとは知らなかった!多角的にみていかないと。
■ iTunes Wi-Fi Music Store at Starbucks (US)
http://www.apple.com/itunes/starbucks/
スタバが音楽との出会いの場になる(何が新しい感じ)
場所の意味を変化させる事例。今まで音楽はレコード屋で買う、という流れが当たり前で、Amazonが登場しても、やはり音楽をミュージックカテゴリで検索して、場合によっては自分から進んで視聴して買っていた。しかしアメリカのスタバは違う。お店で流れている音楽が気に入ったら、その場で買う手段を提供してしまったのだ。スタバは音楽好きにとっては、コーヒーとともに音楽と出会う場になってしまった。(ひとこと)
今後さらに、音楽による場所のブランディングは流行りそう。(松村)→兼松より インフォショップでメッセージを同期配信して、同時再生したソーシャルアクションもありうるなあ。
■ LUNARR
http://lunarr.com/
NOMADワークスタイル向けコラボツール(何が新しい感じ)
ドキュメントとメールを表裏一体にするアイディアのオンラインドキュメント&コミュニケーションツール。ドキュメントを作成して裏返すと、メールのインターフェイス、ドキュメントをすぐに共有でき、その共有相手がまさにcollaboratorとして登録される。プロジェクトのスピード感、人をアサインする感覚など、NOMADICなワークスタイルの強い味方となりそうな新世代コラボツール。(ひとこと)
Silicon Valleyでのメールの「CC」による情報共有、
制限の鮮やかさを体験したら、割とすんなり納得できる(松村)→兼松より うん、これは一時的なつなぎ目として機能する、素晴らしいツールの可能性大
■AirBed & Breakfast
http://www.airbedandbreakfast.com/
ホテルではなく、ビジターと街のホスト(宿)をつなげるマッチングサービス。(何が新しい感じ)
まさにグローバルなホームをつくるためのネットワーク!家に人を泊めるってストレスフルではあるし、知らない人なら
信用できないかもしれないけど、カンファレンスなどイベントでフィルタリングすることで、その壁は崩せるなあと感心。
(そのデザインカンファレンスに参加するインタラクティブデザイナーだったらぜひ泊めてあげたい(あるいは友人の家を紹介する)と、僕は思う)(ひとこと)
今年の秋、SFとニューヨークいくので、ぜひ利用してみたい。 (兼松)■Frozen Grand Central
http://www.youtube.com/watch?v=jwMj3PJDxuo
公共空間を異次元化する静止のインプロビゼーション!(何が新しい感じ)
モバイルクラビングなどシチュアシオニスト的手法で公共空間をジャックする方法がガジェットの進化やYouTubeなど共有のテクノロジーの変化で目立ってきている。結局この気持ちよさって、日常の時間の流れの中でつなぎ目をどうつくることだよなあ。(ひとこと)
YouTubeと現場との違いが気になる(兼松)■Green Drinks
http://www.greendrinks.org/
世界100都市以上で開催中のエコな呑み会。(何が新しい感じ)
グリーンをテーマとした呑み会ならどこでもグリーンドリンクス! というオープンさ。greenzでは東京でオーガナイズしてるけど、パリ、NY、SFなど各都市とのグリーンなネットワークができはじめている。ひょっこり入れそうな気軽さ、
あるテーマに興味のある人がコミュニティにすんなり入れそうな 入り口をつくっているのかも。(ひとこと)
東京ではgreenzがオーガナイズしてます!よかったらきてくださいね。次回は来週です!テーマは「グリーンな英会話」(兼松)■KIVA.org
http://kiva.org/
みんなの寄付=ソーシャルファイナンスでつながるコミュニティ(何が新しい感じ)
金融システムのデザインとしてもそうだし、寄付先によってつながれる感覚が新しい。あとは、知らなかった遠い街に何だか縁ができること。おそらくそこで起こっているアップデート感がほかの寄付プロジェクトより秀逸 なのかも。(ひとこと)
一部とはいえ、サイトを見ているだけでグローバル感覚になれる。オバマがひと月で55億円の寄付を集めて、そのうちの9割が一万円以下だったという寄付のロングテールのインパクトは、ノマド的な人たちの財源として可能性あるのでは?(あとはクレディビリティしだいか)(兼松)
7月 19th, 2008 at 23:07:01
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3月 16th, 2009 at 7:35:18
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4月 21st, 2011 at 7:53:33
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12月 23rd, 2011 at 21:42:26
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